
社長がコアバリューをどこかに書かれているの、私みたことありませんよ。
コアバリューを定めても、「現場ではまったく活用されていない」「社内に浸透していない」と感じていませんか?
せっかくの価値観も、単なるスローガンに終わってしまえば、組織の成長を支える力にはなりません。
本記事では、コアバリューが社内に根付かない背景を明らかにしたうえで、浸透を促進する実践的なアプローチを紹介します。さらに、行動を可視化し対話を支援するツール「みんなのマネージャ」の活用例にも触れながら、企業文化として価値観を定着させるポイントを解説します。
この記事を読んで分かることコアバリューを社内で定着させる方法コアバリューが定着しにくい背景コアバリュー定着を促す施策やツール |
【大前提】企業におけるコアバリューの重要性とは?
コアバリューは、組織がどんな価値観を大切にしているかを示す指針であり、企業文化の根幹を成す要素です。
しかし、どれだけ素晴らしいバリューを掲げていても、それが社員の行動や判断に結びついていなければ意味がありません。
コアバリューが浸透していない組織でありがちなこと
- 社員の行動や判断の軸となっていない
- 個人の判断や意思決定にブレが生じる
- 組織内で意見が合致しにくくなる
浸透していない組織では、意思決定が人によってぶれたり、社員の意識がバラバラになったりと、現場の混乱を招くこともあります。一方で、価値観が全社で共有されている組織では、各人が同じ方向を向いて動くため、協力や連携がスムーズに進みます。

よってコアバリューは理念として掲げるだけでなく、日常の業務の中で自然に実践される状態を目指す必要があります。
コアバリューが社内に根付かな主な理由
バリューが浸透しない理由の一つに、経営陣が実践していない、または一貫性がないという点が挙げられます。言葉として掲げていても、実際の行動が伴っていなければ、社員は違和感を覚え、価値観として受け入れることができません。
また、「チャレンジ精神」や「誠実さ」など、抽象的な表現だけでは、具体的にどう行動すれば良いのかが社員に伝わりにくくなります。さらに、コアバリューが一度伝えられただけで継続的に共有されていない場合、記憶の中から薄れていってしまいます。
原因 | 社員やスタッフへの影響 |
---|---|
経営陣・管理職 | 説得力に欠ける行動に移せない |
曖昧な言葉選び | 具体性に欠ける行動に移せない |
発信・教育方法 | 記憶に定着しない流れていってしまう |
発信の頻度や手段の不足も、浸透を妨げる要因となっています。
バリューを定着させるための実践ステップ
コアバリューを「行動」として組織に根付かせるには、段階的かつ継続的な取り組みが欠かせません。
続いては、バリューを社内に定着させるために特に効果的な7つのステップとして
コアバリューを定着させるステップ
- 経営者自身が行動で示す
- 採用や評価制度にバリューを組み込む
- 行動指針へ具体化する
- 定期的に対話を行う場を設ける
- 成功体験と結びつける
- バリュー浸透を可視化する指標を持つ
- 小さな賞賛を積み重ねる文化を作る
以上それぞれの内容を、より詳しくご紹介します。
①経営者自身が行動で示す
まず最初に重要なのは、経営層が率先してコアバリューを体現することです。
トップが本気で実践している姿勢が見えることで、社員も自然とその価値観に意識を向けるようになります。
日常の会話や判断の中で、バリューに基づく言動を積極的に取り入れましょう。
②採用や評価制度にバリューを組み込む
社員の行動を価値観に沿わせるには、採用段階からバリューを重視する視点が重要です。
また評価制度にコアバリューと連動する項目を取り入れることで、日々の行動と価値観が一致するようになります。
バリューはただの言葉ではなく、制度として組織に組み込むことが鍵です。
③行動指針へ具体化する
抽象的なバリューを、現場の行動レベルまで噛み砕いて伝えることが浸透のポイントです。
例えば「挑戦を歓迎する」というバリューを掲げているなら、「失敗を恐れずに提案してみる」など、現実的な行動に置き換えて共有することで、社員も実践しやすくなります。
④定期的に対話を行う場を設ける
1on1やチームミーティングなどを活用し、バリューに関連するテーマで話す時間を意識的に取りましょう。
「自分の行動がバリューに沿っているか」を見直す機会が増えることで、日常業務において価値観が意識されるようになります。
定期的な対話が習慣化すると、組織全体の浸透力も高まります。

社長との1on1では、普段のチームではできない密な相談も可能になるので安心します!
⑤成功体験と結びつける
コアバリューに沿った行動が成果につながった事例を社内で共有すると、「この行動は正しいんだ」と社員が自信を持てるようになります。成功の再現性を作るには、バリューの具体化が欠かせません。
⑥バリュー浸透を可視化する指標を持つ
浸透度を数値やアンケートで可視化することで、バリューの理解度や実行度を継続的にチェックできます。
バリュー可視化の方法 | 社員やスタッフのアクション |
---|---|
アンケート実施 | 日頃困っていることや、知りたいことを回答 |
会報などの発行 | 目を通したくなるコラムでバリューを定着 |
社内ツールの活用 | 無理のない範囲で利用できる外部ツールを使用 |
指標があれば、浸透の課題を客観的に捉え、改善のアクションが打てるようになります。
⑦小さな賞賛を積み重ねる文化をつくる
社員がバリューに即した行動をした際に、即時に称賛する仕組み(例:社内チャットでのリアクションやポイント制)を取り入れると、自然にその行動が組織に広がっていきます。称賛が浸透の潤滑油になります。
バリュー浸透に成功している企業事例
成功している企業は、コアバリューを単なる理念ではなく、日常の仕組みに組み込んでいます。たとえばアメリカのザッポス社は、「10のコアバリュー」を掲げ、それを採用基準、評価制度、日常のコミュニケーションに反映させています。
日本ではサイボウズが「公明正大」「多様性の尊重」といった価値観を、社員の行動目標や評価の基準にまで落とし込んでいます。
コアバリューを浸透させている企業の事例
- 10のコアバリューを掲げる
- 採用や評価制度に反映させる
- コアバリューの価値観を組織作りに組み込む
これらの企業に共通するのは、価値観を繰り返し伝え続ける姿勢と、それを社員が実践できるようにする環境整備です。
「みんなのマネージャ」で価値観を現場に根付かせる
「みんなのマネージャ」は、週に1回の短時間サーベイとAIによる自動フィードバックを活用し、社員の行動やコンディションをリアルタイムで可視化できるツールです。
この仕組みによって、コアバリューに即した行動を日常的に確認しやすくなり、マネージャーは社員との対話において、バリューに基づいた具体的な行動支援ができるようになります。
また、AIが行動提案を自動で提供するため、マネジメントの属人化を防ぎながら、バリューに沿ったコミュニケーションの質を組織全体で統一できます。
ツール「みんなのマネージャ」でできること
- 社員のコンディションを可視化
- コアバリューに即した行動を行いやすく、評価しやすい
- AIによるマネジメント支援
- コアバリューをコミュニケーションや具体支援に落とし込む支援
社員一人ひとりが価値観を意識しながら働けるようになることで、組織全体の一体感とエンゲージメント向上が期待できます。
コアバリューの定着を手助け!みんなのマネージャ
コアバリューを掲げるだけでは、組織は変わりません。コアとなるのは「日々の業務や行動の中に自然とバリューが溶け込むような環境をつくること」です。
そのためには、経営層の姿勢、仕組みの整備、対話の継続という3つの柱が不可欠です。
「みんなのマネージャ」のようなツールを活用すれば、価値観を見える形にし、社員一人ひとりの行動をサポートすることができます。理念を「行動」に変え、組織全体にコアバリューを定着させる第一歩を踏み出しましょう。
我が社自慢のコアバリュー、もちろんわかるよね?結衣くん?